インスペクション (建物状況調査) とは
中古住宅の売買時に、経年劣化等による構造の安全性や、雨漏り等の防水性の状況調査を専門家が行うものです。
購入した後に不具合が発覚して、莫大な修繕費が必要になったといった失敗が防ぎやすくなります。
診断内容
目視等を中心とした非破壊による状況調査を行います。構造の安全性や日常生活で支障があると考えられる劣化事象等の有無を把握します。
※内容に関してはインスペクションメニューをご参照下さい。
実施のメリット
- 売主：
- 建物の状態を正しく把握でき、不安が軽減されるため、売却しやすくなります。売却前に不具合を補修できるので、売買後のトラブルを未然に防ぎやすくなります。
- 買主：
- 修繕の必要な箇所が事前に分かるので、購入後の修繕計画が容易となり、安心して物件を購入することができます。また、既存住宅瑕疵保険への加入や、住宅履歴情報における維持管理の履歴としても有効です。
調査のタイミング
（誰がどの時期に依頼するか）
- 売主：
- 物件の販売を開始する前に調査依頼します。
- 買主：
- 物件の購入申込み後、売買契約前(または引渡し前)までに、売主の承諾を得たうえで調査依頼します。
実施経歴の説明の義務化
宅地建物取引業法の改正により、2018年4月より、中古住宅の売買契約に際し、インスペクションを実施した経歴があるか、あるいは実施する予定があるかの説明が義務化されています。（ただし、インスペクションの実施については任意となります。）
義務化の背景
中古住宅は、新築時の品質や居住者の維持管理、経年劣化等の状況により品質差があるため、特に買主にとっては不安とリスクがあるものです。そこで、物件売買時の建物状態（住めるのか、修繕が必要なのかなど）を把握したいというニーズが高まっています。
インスペクションメニュー
基本調査
- 調査費用
- 55,000円（税込） 165㎡まで（越える場合は別途お見積もり）
- 対象
- 木造小規模住宅（3階以下、延床500㎡未満）
- 調査内容
-
1. 構造体力上主要な部分
基礎、土台・床組み、床、柱及び梁、外壁及び軒裏、バルコニー、内壁、天井、小屋組、蟻害腐朽、配筋調査
2. 雨水の侵入を防止する部分
外壁、軒裏、バルコニー、内壁、天井、小屋組み、屋根
オプション
インスペクション追加項目
設備配管・給排水設備・電気設備ガス設備の作動不良確認
- 調査費用
- 8,800円（税込）
リフォーム相談
調査によって発見された不具合箇所をはじめ、
リフォーム全般にわたるご相談・お見積もり等の対応。
- 相談料・お見積もり
- 無料
耐震診断
インスペクション時に耐震診断を実施し、報告書を発行。
- 調査費用
- 41,800円（税込）
単独調査の場合は55,000円~ 165㎡まで（越える場合は別途お見積もり）
耐震基準適合証明書発行
耐震診断の結果、基準法の評点をクリアした場合に発行。
評点をクリアしない場合は、耐震改修工事後、クリアした時点で発行。
- 費用
- 11,000円（税込）
フラット35適合証明検査証明書発行
フラット35を利用する場合、適合証明技術者による物件検査をインスペクションと同時に行い、適合証明書を発行。
*不適合の場合は是正工事が必要
- 調査費用
- 11,000円（税込）／証明書発行費用：22,000円（税込）
既存住宅瑕疵保険 (個人間売買)
インスペクション時に瑕疵保証の現場検査を同時に行い、検査合格の場合は、当該住宅の引き渡し後、1年、2年又は5年間、上限200万円、500万円または1,000万円（保険のコースによる）までの瑕疵保障の引き受けを行う。尚、資力確保として株式会社住宅あんしん保証の「あんしん既存住宅個人間売買瑕疵保険」を利用。
- 費用
- 保証内容により異なるため、別途お見積もり
シロアリ検査・保証
インスペクション時にシロアリ専門業者、または当社シロアリ防除士が床下の点検を実施。所定の補修や防蟻工事（有料）を実施していただくことにより、最長5年の保証。
- 検査費用
- 無料
- 防蟻工事
- 別途お見積もり